しんじゅく防災フェスタ

プレイベント「HUG(避難所運営ゲーム)要配慮者版」を実施しました!

2017.08.07

8月6日(日)、「しんじゅく防災フェスタ2017」本番に向けたプレイベントを行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は、「障がい者等の要配慮者」を大きなテーマのひとつとして、障がい当事者を含む関係者有志で意見交換を重ね、様々なプログラムを準備してきました。この日は、そのメンバーに加え、行政、NPO、社会福祉法人、研究者、メディア、ボランティアらの総勢60名以上が参加し、災害時の避難所における要配慮者への対応について一緒に考えました。

実施したのは、災害時の避難所運営を模擬体験するカードゲーム「HUG(避難所運営ゲーム)」の要配慮者バージョン。参加者はグループに別れ、避難所の運営者として、次々に避難してくる地域の避難者や、さまざまなハプニング・イベントに対応していきます。

避難者カードには、障がい者や妊産婦、子ども、高齢者、外国人、負傷者などの要配慮者の避難の割合が多く、一人ひとりへの対応に頭を使う内容。各グループには、視覚障がい者、聴覚障がい者、肢体不自由の方、構音障がい者、知的障がいの保護者などの当事者も一緒に入ってもらいました。もちろんコミュニケーションの工夫が必要でしたが、一方で当事者ならではの視点やアイディアがたくさんありました。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームの後の振り返りでは、

「多種多様な人が集まる避難所の運営の難しさを痛感した」
「障がい当事者と一緒に考えていくことの大切さが分かった」
「“障がい者”ひとくくりにするのではなく、それぞれの特徴や個性を考えてほしい」
「平時にできない事は災害時にもできない。備えの重要性を感じた」

などのコメントが寄せられ、非常に充実したプレイベントになりました。

 

9月3日の本番では、一般来場者向けの障がい者体験コーナーや東北被災地における障がい者や福祉職員の記録パネルの展示、視覚障がい者向けの防災セミナー、聴覚障がい者向けの手話と要約筆記があるアニメ『東京マグニチュード8.0』の上映、外国語での防災ワークショップ、乳幼児のケアを学べるブースなど、「障がい者等の要配慮者」をテーマに様々なプログラムが実施される予定です。

引き続き、当事者参加型の準備・運営をがんばっていきたいと思います。